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Let's note S9がとうとう起動しなくなった

自営業を始めて間もなく外でやる仕事用に使っていたのはLet's noteW5だった。WindowsXPとCPUは懐かしのCore Soloで、発熱をマグネシウム製のシャーシに逃がす仕組みなのでファンレスで動いた。作動音が全くなく打ちやすいキーボードも相まって随分と働いてくれた。ワークショップの実施やプレゼンテーションする機会が徐々に増えていき、処理速度の速いのが必要だと思うようになった。そこで、その次にやってきたのがLet's noteS9だった。

CPUはCore i5になり、排熱ファンが付いてうるさくなったけれど、円環型のタッチパッドと打鍵感のよいキーボードは変わりなかった。頑丈な筐体で100kgの圧力で押してもへっちゃらだということで、仕事の道具としてぽんぽん鞄に突っ込み持ち歩いては出先で活躍してくれた。どの機種でもバッテリーの持ちがよいのはLet's noteの美点の一つだ。クセが少なく優れたハードウエアである事は間違いないが、如何せん値段が高い。ミニタワーの自作機に比べるべくもなく、弄れるところは少ないが、それでも自分でSSDに換装したりして4年以上使ってきた。

今も現役であるwindows7 64ビット版をインストしてあるミニタワーのデスクトップは、ヘアドライヤーほどの消費電力で(ちょっと大げさかな)、冬場は暖房器具の役割も担えるほど暖かくなる。どうしても仕事上でMSオフィスのファイルをやり取りする必要があるため、中身を三回以上入れ換えながら旗艦マシンとして稼働していた。とろこが、マック版のマイクロソフトオフィスが互換性を高めるとともに、値段と性能のバランスがよいMacBookProで仕事をするようになってきた。そして夏場の温風ヒーター状態に閉口して、とうとうMacBookPro15インチをメインに仕事をやり、外向けにはMacBookPro13インチという態勢に移行したのは一昨年だ。そんな状況でLet's noteS9の出番はすっかり減ってしまっていた。

2015年の暮れ、そろそろ年賀状を準備しようと久しぶりにS9を充電して電源スイッチを入れた。懐かしい起動画面から突然ブルーの画面になり電源が落ちた。よく使っていた頃にも時折電源が入りにくい事があったが、今回は明らかに調子がおかしい。それでも何とか起動してほっとして年賀状ソフトを立ち上げたところでまたダウンした。SSDが壊れて同じような状況を経験していたので、今回もそれと同じかと考え、オリジナルのHDDに戻してみたが状態はさらに悪化してBIOSにも入れなくなった。ロジックボードのどこか、おそらく致命的な箇所がとうとう故障したと思われた。幸いにデータはサーバーに置いてあるので、当座の作業ファイルを失い、最も痛かったのは年賀状のリストを復旧できなかったことだ。HDDから直接引き出そうと思えばやれたかも知れないが、サーバーのデータをメンテした方が早かった。

修理に問い合わせたところ同様の見解を得たが、果たして5年以上経過したPCに掛けるべき費用かどうか迷う金額を説明された。長いこと仕事の場面に必ずあって、なんだか仲間を失ったようで哀しくて何とかしたいのだが、修理したとしてもハードウエアとして今更感は否めない。こんな風に断捨離できない歴代のパソコンが何台もある。モノにも心は宿るだろうか?それは持ち主の心象の中にある記憶の鍵になりはするだろうが、目の前にあるLet's noteは何も語ろうとはしない。

S9よ、ありがとう。長いことお疲れ様でした。

by fnobotan | 2016-01-22 19:21 | パソコン | Comments(0)